伝説を造る

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パールハーバーに係留している戦艦ミズーリのデッキの上、16インチの主砲が作る影の下に立っていると想像してみてください。戦艦ミズーリの主砲についてあまりご存知でない方のためにも少しご説明しますと、筒状の砲身の長さは20メートル、重さは108トンになります。16インチ(40.6センチメートル) の主砲から30秒間に一発の割合で発砲される約1.2トンほどの砲弾は、37キロメートル先までほぼ正確に到達します。 言い換えれば、たったの一分以内に、砲身からフォルクスワーゲンのビートルほどのサイズの砲弾を発砲しているようなものです。

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ここまででは感嘆には至らないと思われた方へさらなる情報を。戦艦ミズーリの高さは船底からマストまで約64メートル、全長270.4メートルで最大積載時53,000トンにもなります。戦艦大和と比較してみますと、戦艦ミズーリの方が全長は約7メートル長く、横幅は大和よりも6メートルほど短いです。第二次世界大戦中、そのような大きさの戦艦ミズーリの中で、134名の士官と2,400名もの志願水兵たちが生活をしていました。戦艦ミズーリは、4つのメインエンジン、8つのボイラーがあり、スクリュープロペラは、内側に直径約5.3mで5枚のブレードを持つものが2つ、外軸に直径約5.5mで4枚のブレードを持つものが2つあります。タンクの最大積載量は、燃油分が約950万リッター、航空燃料分が約11万リッター、水は約90万リッターになります。そして、約34センチメートルの厚いスチールの装甲板が船体、スクリュープロペラや軸を保護しています。また、セカンドデッキ、司令塔にも装甲板はあり、主砲砲塔にいたっては前部に厚さ約43センチメートル、側面に厚さ約33センチメートルもの装甲板が取り付けられています。そして、最大時速は33ノット、62キロメートルです。

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圧巻のサイズと凄まじい射撃能力を誇る戦艦は果たしてどのように造られたのでしょうか?戦艦ミズーリはアメリカで最後に造られた戦艦で、また、造船には莫大な費用が費やされました。1941年1月6日、ニューヨークブルックリンの海軍造船所で造船がスタートしました。1941年10月までには、下部のプレートはほぼ完成し、1942年中頃にはエンジンとボイラーが取り付けられました。

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その一年後、避魚雷システムである両サイドのタンクは装甲帯と共に姿を現してきました。艦首も取り付け準備に入っていました。

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完成二ヶ月前、上部構造の大部分が組み立ち、チークデッキが張られました。

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175トンもの設計図と、3年の月日と多くの人員を費やし、このように伝説は造られました。


今年の2016年1月に、進水式から72年目を迎え、また戦艦ミズーリ記念館として一般公開されてから17年目を迎えました。戦艦ミズーリ保存協会とそのボランティアは、この戦艦ミズーリが遺したものを後世に受け継ぐためにも、船の保存・維持に日々弛まぬ努力を重ねています。

(下の画像は戦艦ミズーリの設計図です。)
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投稿者: senkanmissouri

歴史的な過去と現代の技術の共存する船、戦艦ミズーリは、訪れた人々に歴史の痕跡と真実を巡る機会を提供する記念館として一般公開されています。戦艦ミズーリ記念館は展示物、過去の記録、ツアーなどを通じて、皆さまに艦上での生活について詳しく学んでいただけます。現在公開されている戦艦上の多くの部分は、ミズーリ号が就役していた当時の状況をほぼ忠実に再現しています。当時の戦艦内の設備や生活の様子などをご自身の目で確かめに、ぜひご来館ください。

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