献身

戦艦ミズーリ保存協会は1998年の設立以来、アメリカ最後の戦艦の様々な保存・維持活動を最優先で行っております。

退役して25年が経ったこの歴史的戦艦を後世に遺す為、スタッフ全員が総力を挙げてたゆまぬ努力を続けております。その中のいくつか記念すべき計画事業をご紹介します。

ドライドック
2009年午前6時50分、18億円と3ヶ月を費やす大規模補修工事の為、戦艦ミズーリはピア・フォックストロット5から約2マイル(3.2キロメートル)離れたパールハーバー造船所のドライドックへの旅路に出ました。港を離れてドライドック4に入ってドック内の海水を排水するまでに11時間以上かかりました。1992年のミズーリの最後の退役の際ドライドック入りして以来初めて、その日の日没までにミズーリの頑強な船体は排水されたドックでその姿を現しました。

BAEシステムズ船舶修繕のスタッフ200名が毎日戦艦の補修工事にあたりました。

次回のドライドックは2030年を予定しています。
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壁の世界地図
戦艦ミズーリの士官食堂の壁に描かれた世界地図もまた時間のかかった修復作業でした。戦艦ミズーリ保存協会とペースアート保存会社は、元の壮観な絵のように修復する作業完了まで276.5工数を費やしました。

1945年、戦艦ミズーリの艦上で行われた降伏文書調印式を終えてアメリカに戻る航海の途中でこの壁画は掛かれました。戦艦ミズーリのその後の航海も付け足されながら拡張し、地球一周分の地図となりました。

新たに修復され、士官食堂で一般公開されていますのでぜひご覧ください。blog 3blog 4.png

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上層構造部修繕工事
2017年の最も大きなプロジェクトが上層構造部修繕工事です。7年前のドライドック以来となる大規模修繕プロジェクトは3億円をかけ、計画から3年、32週の工事期間を経て今年の9月に完了予定です。

腐食した27,000スクエアフィート(2,508平方メートル)近くの鋼の表面を磨き、約17,000パウンド(7,711キログラム)の鋼を置き換えています。また、長期的な保存・維持を実現する為、上層構造部を保護するためペンキで塗装し、新たな排水システムを設置します。

修繕と共に、011レベルには2つのSLQ-32電子戦装置と09レベルには遠隔操作レードームのレプリカが設置される予定です。これらの設置を進めることにより、1991年12月7日の姿に近づけるよう、保存協会は大きな新たな一歩を踏み出しました。
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追悼して
現役の頃の戦艦へ復元する為には、元乗組員の方々のご協力が必要不可欠です。その中でも、1954年から1955年にかけ戦艦ミズーリに従事し、技術部A分隊所属の船尾ディーゼルの機関士で二等兵曹であったHerb Fahr, Jr.氏 について触れたいと思います。Herb氏は戦艦ミズーリが最初に退役した時の乗組員でした。

元乗組員で構成された戦艦ミズーリ(BB63)協会では、Herb氏はニュースレターの編集、通信係、会員制度の委員長、懇親会委員長など様々な形で従事し、1997年から2000年までは協会の会長を務めました。Herb氏が乗組員の方々と戦艦ミズーリ保存協会との架け橋となり、そのおかげで今日の修繕プロジェクトを私たちは進めることが出来ていることに感謝します。

Herb氏を始めとする元乗組員の方々の戦艦ミズーリの記憶や知識なしでは忠実な復元は難しかったでしょう。

Herb Fahr, Jr.氏は2015年にお亡くなりになりました。私たちはHerb氏とその功績を決して忘れません。
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皆さん!就役から73年経った今も、この戦艦が真珠湾で力強くその存在感を放ち続けているのは戦艦ミズーリへの献身の賜物です。

“歴史的な戦艦ミズーリを後世に遺していく為にも、しかるべき修繕・保存作業が行われなければなりません。”、と戦艦ミズーリ保存協会のMichael A. Carr会長兼最高経営責任者は述べています。

戦艦ミズーリ保存協会は501 (C)(3)民間非営利団体であり、政府による財政支援をうけておりません。お客様からの入場料、そしてお土産品などの売上やご寄付等を維持費に充てています。
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投稿者: senkanmissouri

歴史的な過去と現代の技術の共存する船、戦艦ミズーリは、訪れた人々に歴史の痕跡と真実を巡る機会を提供する記念館として一般公開されています。戦艦ミズーリ記念館は展示物、過去の記録、ツアーなどを通じて、皆さまに艦上での生活について詳しく学んでいただけます。現在公開されている戦艦上の多くの部分は、ミズーリ号が就役していた当時の状況をほぼ忠実に再現しています。当時の戦艦内の設備や生活の様子などをご自身の目で確かめに、ぜひご来館ください。

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